あるご夫婦とのお話
実は、昨日、清水ご夫妻(仮称)とお話をしました。
このご夫妻のお子さんは、昨年、横浜市緑区の中山地区センターで開催した子供ミュージカル講座に参加されておりました。多分、お子さんは小学一年生か二年生だったように覚えています。
6回講座の最終日が発表会(12月23日)で、このお子さんのご両親は観に来られていました。
途中、清水さんの奥さんは、「うちの娘は、内気で、みんなについて行けるでしょうか?」と心配だったようです。
しかし、最終日の発表会が終わると、清水さんご夫妻が、私のところに来られて、「とても、感激しました。あの子が、家でミュージカルのダンスと歌を練習している光景を見て、子供の成長を感じました。」と言ってくれました。合わせて、少ない額ですが、これを寄付させてください、とお金の入った封筒を渡してくれました。
同時に、自分達夫婦も、我々NPOの活動に微力ながら、お手伝いをさせてください、と言ってくれました。
そこで、私は、お手伝いいただくには、私達の活動内容を説明する必要があると思い、1月19日のミーティングの提案をしたというわけです。
朝の10時半に喫茶店で待ち合わせました。ご夫妻は時間通りに来られ、コーヒーを飲みながら、話し合いが始まりました。まず、私が準備していた資料を渡し、2023年度の活動の内容と2024年度の活動予定を説明し、お手伝い内容の説明をしました。
すると、清水さんのご主人の方が、自己紹介と「なぜ、自分がお手伝いをしたいのか」の説明をしてくれました。その内容を、詳細なアイデアに触れない程度に説明します。
人には転機があるものです。あるアメリカ人が、新規事業のことを書いている本を読んだ時、「これは、まさしく、何年か前に自分が考えていたことだ」と気づいたそうです。
そこで、自分には、この種のアイデアや企画を考えることの才能があるのではないか、と思ったそうです。
そこで、自分がなぜ、“NPO 芸術でひとびとをつなぐPowWow”の活動のお手伝いをすることに興味をもつかについて、説明させてくださいと話を始められました。
清水さんは、“NPO 芸術でひとびとをつなぐPowWow”の活動の一つである”子ども食堂”支援にとても興味を持ったと言うのです。
この活動はとても良い活動だと思うが、ただ単に、募金活動を行い、それを”子ども食堂”に寄付するというだけでは、本来の“NPO 芸術でひとびとをつなぐPowWow”の持つ芸術性が生きていないと指摘されるのです。
芸術の持つ力を生かすためには、子供達に夢を与えること、芸術により多くの人に感動を与えることではないかと力説されるのです。確かに、子ども達は食べるものは必要でしょうが、生きる力こそ必要なのです。そして、その子ども達が多くの人々に感動を与えるというのが大事ではないでしょうか。
これを聞いた瞬間、私は、ガツンと石で頭を殴られた感じがしました。
こうして、話は5時間にも及びました。
実のところ、私は、このご夫婦とは12時までには終わり、妻を買い物に連れて行く約束でした。
途中、妻からはLINEに何度かメッセージが送られてきていたようです。
家に帰ってみると、その妻は、すでに一人で買い物に出かけたようです。
LINEのメッセージの最後に、「あれほど、LINEを送ったのに、返事も来ない。もう私を探さないでください」とありました。
オーマイゴッド!!
事務局より