横浜市十日市場地区センターの「歌ってみよう 初めてのゴスペル」第4回目

2023年09月26日

初めは「Circle of Life」。これはゴスペル?

そもそも、我々が「GOSPEL」と呼んでいる音楽は、アメリカの黒人教会で歌われてきた歌のこと。

教会で、誰か一人が歌い出せば、会場全体が総立ちになり、手を叩いたりステップを踏んだりしながら、声を張り上げて全身全霊で歌うのだ。

虐げられた黒人は絶えず反乱を起こしていた。そのことに頭を痛めていたある白人は奴隷を教会に連れて行った。そこで、黒人は聖書の教えを聞くのである。

そうすると、黒人は従順になっていく。

「教会」とありますが、黒人にとって、それは宗教的な役割だけでなく、お互いを支えあう地域コミュニティそのものだったのだ。

一方、聖書を知った黒人奴隷たちはその後、主人の目を逃れてひっそりと集まり、自分たちだけで歌って踊って祈れる場を作るようになりました。

建物も何もないこの集会は「Invisible Institution」(見えない教会)と呼ばれ、アメリカ南部を中心に各地に誕生しました。

そこで生まれた歌が、ゴスペルの原型である「スピリチュアルズ」(黒人霊歌)。ハーモニーやリズム、コール&レスポンスのスタイル、即興性、これらの特徴には、彼らの故郷アフリカの伝統が色濃く反映されている。

歌詞においては、「Code」(コード=暗号)といって、聖書の言葉に自分たちなりの意味を持たせて歌っていたのだ。

ゴスペルという語の語源は、「God’s Spell(神の言葉)」とも「Good News(良い知らせ)」とも言われる。

聖書には「自由」「解放」という言葉が多く出てくるが、これは彼らにとって「奴隷制からの解放」を意味し、神を信じて仲間と共に歌うことで、悲劇的な境遇を耐え忍んだ。

また、この歌が聞こえたら逃げる合図だとか、この歌は水に潜って隠れろという合図だとか、そういった意味を持った歌もあった。

次の曲は、「聖者の行進 / When The Saints Go Marching In」

次の曲は、「Amazing Grace」