横浜市旭区若葉台に、若葉台オープンシンギングがスタート
今年4月から横浜市旭区若葉台地区センターの自主事業として、コーラス指導が始まった。
2ヶ月で7回シリーズで募集をかけたところ、定員20名が集まった。
大半がシニアーの女性。中に一人男性がいた。仮にその男性を竹内さんと呼ぼう。
竹内さんは、多分、80歳に近い方であろう。その竹内さんの話では、若い時からいろいろなことをやってきたが、コーラスだけは何故か縁遠かったと言う。
そこで思い切って、コーラスをやることにしたと言う。
他の女性たちも、以前は、合唱の経験はあるが、劇団四季の元俳優が先生なら、やってみようかと思い腰を上げたという方が多かった。
ある女性が私に言った。初めは、発声練習をやらされたが、「女学生でもないのに今更!」と言う思いであったという。
しかし、その思いも、すぐに変わったと言うから、魔術は恐ろしい。
ガイド(先生のこと)の賀山祐介は、この発声練習で、裏声の出し方の重要性を強調した。
そのことが見事、数回で、みんなの気持ちをとらえたのだ。
なるほど、この発声練習では、裏声が出しやすくなり、自分の歌そのものが変わったという方が増えていった。
「やはり、専門家の話は聞くもんだ!」という人が増えていった。
実は遅すぎる話だが、私は、今日初めて、音楽の意味がわかったような気がする。
小・中・高校生の時、音楽の時間があったが、不真面目な私は、「何で、音楽の時間があるのだろうか?」と疑問を持ち、あまり、興味を持たなかった。
ところが、今日の若葉台のレッスンでは、“塔の上のラプンツェル”の主題歌「輝く未来」を初めて聞いた。
私は、このディズニーの映画を見たこともない。だから、主題歌を聞いたところで、何も感じなかった。
しかし、賀山氏の指導で、初めて、曲の素晴らしさを感じた。
これは、一冊の面白い本を読んだときの感動を覚えた。素晴らしい感動である。素人の自分一人では決して感じることの出来ないことである。
若葉台の新サークルに参加した人は、楽しく、歌を歌い、過去の楽しいことを思い出し、また、友と一緒に、その瞬間を笑顔で過ごしてほしい。