家康は武田信玄の戦法に学ぶ その(1)

2023年04月02日

信玄は常日頃から、
「戦に勝つということは、五分を上とし、七分を中とし、十分を下とする」
と言っていました。
その理由は、
五分の勝ちは今後に対する励みの気持ちが生じ、
七分の勝ちは怠おこたる心が生じ、
十分の勝ち、つまり完全勝利は相手を侮り、驕おごりの気持ちが生ずるのでよくない、
というのです。

こちらが勝ちすぎて相手を追い詰めすぎると、相手に強い恨みを残すこととなり、双方にとって想定外の不都合が起こることにも用心しなければならない、とも信玄は語っていました。

私の人生で、勝ちすぎたという実感はほとんどないが、勝負を見てて、確かに武田信玄の指摘はごもっともだと思う。

徳川家康は三方ヶ原の戦いで、その信玄の軍に攻め込まれ、敗走した経験から信玄の哲学を学んだそうな。