横浜市若葉台地区センターで講演会
2023年3月17日は我々、NPO芸術で人々をつなぐPowWowの記念すべき初めての”Sing Along!” 講演会でした。
場所は横浜市旭区若葉台地区センターです。講演者は元劇団四季俳優で、現在はNPO芸術で人々をつなぐPowWowの代表理事の賀山祐介。
今から45年前に横浜市の北に位置する山を切り開かれたこの町は高層団地です。
当時の主な入居者は40代のサラリーマンでした。
だから、今は80歳以上の住人が多く、そこに、その子ども世代及び孫世代が一緒に住んでいます。
我々、NPO芸術で人々をつなぐPowWowはこの町で、オープンシンギング“Sing Along!” をスタートさせようと考えたのです。
行き場を失いかけている高齢者に生きがいを与えようというのが我々の主な狙い。
また、3年以上も続いている新型コロナで会話ができなかった今こそ必要と考えたのです。
この状況はここ若葉台だけでなく、全国的な大問題なのです。
午後1時から始まる講演会なのに、12時過ぎには既に3人のお客さんが来ていました。
「あと1時間もありますよ」と言うと、
「分かっていますよ、でも定員が20名だから、早く来たの」、って笑っていました。
我々がいろいろ準備していると、その人たちは、
「今日の先生は、どんな人ですか?」と聞いてきた。
そこに居た賀山は、「私ですよ」、と答えると、
「えーっ!若い!」と大騒ぎ。
20人の定員の部屋も、始まる10分前には満席になりました。
講演の途中、「第一回目の曲目は“美女と野獣”」と発表すると、
「えーっ!?そんなの私達に歌えるの?」と大騒ぎ。
その反応に戸惑った賀山は少し、歌って聞かせてみせた。
プロの歌を聴いて、場内は騒然とした。
「やっぱりプロだ!!!!!」
賀山はインターネットから“美女と野獣”の曲を流した。
すると驚くことに、みんなその曲に合わせて歌い始めた。
これで一挙に場が和んでいった。
また、賀山は歌を歌う時の喉の筋肉の動きを具体的に説明をし、この筋肉をほぐすことがいかに大事なことかを説明した。
最後に、何でも質問コーナーがあり、皆さんは、劇団四季の秘話、こぼれ話を聞くことができた。
面白い話の一つが、浅利慶太の厳しい一面を紹介した話。
浅利慶太は演劇、ミュージカルに厳しい人で、賀山の結納式は賀山本人も奥さんになる人も欠席。ただ、親同士だけが結納式を行ったという話だった。
講演会が終わり、お客さん達は、ワイワイガヤガヤと言っている時、賀山の奥さんがこの会場にいることを知ったらしく、その奥さんのところに来て、「大変だったね、ホント」と言って楽しそうに話していた。
お陰様で、4月からのオープンシンギング“Sing Along!” 講座の申し込みは定員オーバーになってしまった。
ありがとうございました。